サイバー攻撃から社内システムを守ることができるUTMの機能や、導入を検討する際に知っておきたい基本情報をまとめました。
日経xTECHが行ったネットワーク機器利用実態調査(2018年5~6月)によると何らかの境界防御のためのセキュリティ機器を利用していると回答したのが70.6%。多くの企業がサイバー攻撃に対する危機感を持って対応しています。
実際に導入している機器の種類はUTM/ファイアウォールの割合が一番高く45.8%。セキュリティを高めるためのネットワーク機器としてUTMを採用するケースが多いことがわかります。
参照元:日経xTECH(https://active.nikkeibp.co.jp/atclact/active/18/091200027/091200003/)
総務省の資料(令和2年12月3日)では2018年頃から急速にサイバーセキュリティの脅威が増大していることがわかります。社会全体のデジタル・トランスフォーメーションが進むにつれてサイバー攻撃を受ける企業も多くなりました。
不正アクセス行為の認知件数は2018年には1486件でしたが2019年は2960件と約2倍、フィッシング届出件数は2018年から2019年の間に19,960件が55,787件へと2.8倍に増加しているのです。
参照元:総務省(https://www.soumu.go.jp/main_content/000722477.pdf)
近年、不正アクセスなどのサイバー攻撃は多様化しておりファイアウォール以外の対策も求められています。そこでファイアウォールを含む複数のセキュリティ機能が集約されているおすすめのUTMをピックアップしました。
社内システムの安全性を高めるため多角的な対策が求められています。複数のセキュリティ機能を統合したUTMは企業にとって必要不可欠。不正アクセスによる情報漏えいを防いだり、有害サイトへのアクセスもブロックします。
社内ネットワークと外部ネットワークの間で通信を監視し、外部からの攻撃から内部システムを守る働きをします。ネットワーク通信を行う際に動きを見て、許可や拒否を判断しますが通信の内容までは監視を行いません。
ウイルスやマルウェアをサイバー攻撃の一つとして認識しブロックします。ネットワーク全体をカバーするので、すでにウイルス対策ソフトがインストールされていても多重防御によりさらに安全性を高めることができます。
あらかじめ企業が設定したポリシーに基づいてWebアプリケーション利用の可否を判断し、制限する機能です。業務と無関係で不適切なアプリケーションを排除することで、効率向上だけでなく情報えいも防御します。
閲覧することが不適切なWebサイトをあらかじめ設定し、合致したものへのアクセスをできなくする遮断機能です。危険度の高いサイトを排除できるため、不注意による情報漏えいやウイルス感染などを防止できます。
ネットワークやサーバーを監視して不正なアクセスを検知し、通信を遮断することで外部からの攻撃を防ぐ機能です。ファイアウォールで対応できない攻撃もブロックできるのでセキュリティ強度を上げる役割を持っています。
UTMはウイルスや不正侵入から社内システムを守るため、ファイアウォールよりも高度なセキュリティ機能を加えた統合脅威管理を行う機器です。ネットワークを監視し侵入しようとするウイルスやスパムもブロックします。
ウイルスやマルウェアを検出して駆除まで行うことに特化しているのがウイルス対策ソフトです。検出は定期的に更新される定義ファイルとの比較により行われますが、未知のウイルスは対応できない可能性もあります。
UTMはベーシックな1台の中にセキュリティ機能を集約しているため、効率よくサイバー攻撃の防御対策が可能です。ウイルス対策ソフトはウイルスの脅威から守ることを専門に行うソフトです。それぞれの弱い部分をカバーする役割も持っているため、どちらか1つあればよいわけではなく併用することでさらにレベルアップします。
テレワークは新しいワークスタイルとして浸透しつつありますがウイルス感染や情報漏えいのリスクが高まります。UTMを導入すれば様々な脅威の対策がまとめてでき、社内ネットワークへの安全なアクセスを実現します。
初期費用を抑えつつも1台で複数のセキュリティ対策ができるのがUTM導入のメリットです。一方で機能が多くなるとネットワーク負荷が大きくなり、機器の故障により社内全体に影響を与えてしまうデメリットもあります。
物理的な機器で提供されるアプライアンス型とクラウド上でUTMの機能を提供するクラウド型の2つがあります。それぞれメリット・デメリットがあり導入企業の予算や運用方針によってどちらを選ぶか判断が分かれます。
「UTMの提供形態(アプライアンス型・クラウド型)」の
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自社の規模に合った接続台数で費用が適切かどうか、サポート内容が充実していることが小規模オフィス向けのUTMを選ぶ際のポイント。ファイアウォールやアンチウイルス/スパム、IPSなどの基本機能は必須です。
UTMの価格相場は、製品のスペックはもちろん、小規模オフィス・中規模オフィス・大規模オフィスなど、UTMを導入する企業の規模や接続PC台数によって変化します。価格は販売価格(端末価格)だけでなく、毎月支払う月額料金も見ておく必要があります。
これまで主流として用いられていたアプライアンス型UTMと同様の機能をクラウド上で提供しているものを「クラウド型UTM」と呼んでいます。クラウド型UTMを導入する際には、サービスを提供している企業と契約を結ぶ形になり、機器を社内に導入する必要がありません。
UTMとファイアウォールは、セキュリティ機能としてよく名前があがる製品です。しかし両者には、防げる攻撃の範囲やメリット・デメリットなどに違いがあります。UTMとファイアウォールの違いを把握したうえで、自社のセキュリティ環境に合った製品を選ぶことが大切です。
家庭用UTMは、アンチボット・アンチスパム・ウイルス対策などとして家庭内のインターネット機器を包括的に保護します。テレワークで業務の情報や個人情報を扱う方におすすめです。機器の設定方法や機能、料金に違いがあるため、製品ごとの特徴を比較して自宅に合うものを導入しましょう。
UTMはネットワーク全体を保護するセキュリティですが、エンドポイントセキュリティは終端である各デバイスにセキュリティ機能を与え、保護するものです。近年テレワークなどで個人がデバイスを扱うケースが増えているため、USBメモリなど、デバイスの内部に持ち込まれる脅威に特化して対策を行うためにエンドポイントセキュリティが普及しています。
UTMは企業におけるセキュリティ機器の中で最も多く採用されているとの調査があり、規模の大きな企業では普及が進んでいますが、中小企業ではまだ普及率が低いようです。しかしアジア太平洋地域を含む世界各国で、今後2027年まで、UTM市場は健全に成長し普及率を高めていくと考えられています。
エモテット対策の一つとしてUTMの導入は有効といえます。UTMを導入することで、メールの添付ファイルを削除し、攻撃メールを無害化できます。とはいえ、UTMやセキュリティソフトをすり抜ける添付データもあるため、過信は禁物です。
UTMは、ネットワークのセキュリティが重要視されるようになってから、さまざまなセキュリティ対策が生まれる中で登場したシステムです。進化とともにコストが小さくなっているのも、UTMの歴史として特筆すべき点だといえます。UTMは普及後も進化を続け、さらに多くの企業が導入するものと予想されます。本記事では、UTMの歴史について詳しく解説しています。
UTMの導入失敗事例として、大きく分けて2つ「利用の目的と製品機能があっていない」「システムの特性が理解できていない」ことが挙げられます。また、予防策としては「UTMを導入する目的を明確化する」「UTMの特性を理解する」ことで失敗の回避は可能であり、ネットワーク脅威管理の一元化が期待できます。
専用のセキュリティ製品を目的毎に用意すると、コストと手間が必要です。必要になるコストと手間を解決するのがUTMの存在です。UTMひとつで、さまざまな攻撃に対して対策が行えます。コストは会社の規模や業務形態によってPCの接続台数などにより異なります。本記事では、中小企業のUTMの必要性と導入コストについて述べています。
アプライアンス型UTMとは、ハードウェアにソフトウェアを組み合わせて複数のセキュリティ機能を果たす製品のことです。ソフトウェアとハードウェアのそれぞれについて適切な運用が求められるため、セキュリティ担当者の設置と定期的な管理・対処が必要です。コスト面や冗長化の必要性なども考慮しながら運用を行いましょう。
UTMでサンドボックスを利用する場合は、メリットやデメリットも合わせて知っておきましょう。長所・短所を知っておくと、実際に導入するべきかどうかを検討する際にも役立ちます。
「UTMでサンドボックスを利用するメリット・デメリット」
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2019年の調査によれば、34.7%のシェア率で「フォーティネット」がマーケットシェア1位を誇っています。2位~5位までのマーケットシェアは上から順に、「パロアルトネットワークス」、「シスコシステムズ」、「ジュニパーネットワークス」、「F5ネットワークス」です。どの会社のUTMがマーケットシェア上位を占めているのかを知ることで、自社に合うUTMを選びやすくなります。
UTMの中にはサイバー保険が付帯されているものもあります。サイバーセキュリティ事故が起きた際の損害賠償や自社への損害などを補償してもらえる保険です。万が一の際の損害を補填するために役立ちますが、重要なのは自社に適したUTMを選ぶことです。
VPN機能はUTMに搭載されているセキュリティ機能のひとつです。具体的には、仮想のネットワークを使った通信の仕組みを指します。UTMのVPN機能には、コストを抑えつつ通信の安全性を高められるなどのメリットがあります。ここでは、UTMのVPN機能に期待できるメリット、活用時に遭遇しやすいトラブルなどを解説しています。
仮想UTMは、ハードアプライアンスの上で仮想的に複数のUTMを動作させるセキュリティ機能のひとつです。仮想UTMを導入することで、状況に応じた拡張が可能、複数の拠点がある場合でも快適にインターネットを使用できるといったメリットがあります。ここでは、仮想UTMのメリット・デメリットについて解説しています。
UTMには帯域管理機能があり、活用することで社内における通信の優先度を割り当てることが可能です。ネットワーク上でのトラフィックを制御し、通信パフォーマンスを向上させることが主な目的となります。その他、ネットワークの安定性を向上させる、ユーザーの利用環境を改善させるといったメリットも兼ね備えます。ここでは、UTMによる帯域管理について解説しています。
UTMにAIを活用することで、ネットワーク内の異常、脅威を検出し、記憶してくれます。アップデートされていくAIは、新たに発生する異常に迅速に対応してくれることで、UTMのセキュリティレベル向上に役立ってくれます。AIの活用事例はファイアウォールやアンチウイルスソフトウェア、Webフィルタリングなどさまざまで、ここでは活用事例についても解説しています。
~20台でおすすめ |
~100台でおすすめ |
~200台でおすすめ |
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会社名 |
サイバーゲート |
コニカミノルタ |
アルテリア・ネットワークス |
初年度 |
【アプライアンス】 |
【アプライアンス】 224,840円 |
【アプライアンス】 |
サポート |
•電話サポート |
•遠隔操作サポート |
•遠隔操作サポート |
提供形態 |
アプライアンス
クラウド
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アプライアンス
クラウド
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アプライアンス
クラウド
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※金額はすべて税込み。2021年9月時点で「UTM」とGoogle検索してヒットした上位25社から、料金が表示されていて、UTMの対応規模のなかでもっとも価格が安い会社を選出。