UTM導入により外部からの攻撃を防ぎ、セキュリティを強化することができますが、同時に社内ネットワークの速度低下をもたらすことがあります。ここではその原因とデータ処理能力(スループット)について解説します。
UTMにはファイアウォールやIPS、アンチウイルスセキュリティ対策のための機能が多数搭載されています。社内ネットワークに合わないUTMを使用すると、システム全体の負荷が大きくなり速度低下の原因になります。
UTMにも適正なユーザー数があります。UTMのスペックや特性を理解せずに、社員数が多く規模が大きい社内システムに小規模向けのUTMを組み込んでしまうと、処理能力が追いつかず、速度低下につながってしまいます。
UTMは単に導入すればよいというものではありません。社内ネットワークにおいてどのような目的でどの程度のレベルの機器を選べばよいか、全体のバランスを計算した上で導入すれば速度低下といった問題は起きなくなります。
社内ネットワークに負荷がかからないようにするためには企業の規模に合ったUTMを選ぶことが大切で、失敗を避けるためには、UTMの導入実績が豊富な取扱い会社と相談しながら、自社に合ったものを選ぶことが重要です。
スループットとはネットワーク機器が単位あたりに処理できるデータ量のことです。UTMでもデータ処理能力の指標となるもので、数値の単位はkbps、Mbpsというように1秒あたりのデータ量(ビット数)で表します。
IPSとは不正侵入防止システム(Intrusion Prevention System)のこと。IPSスループットはこのシステムの処理・動作速度を表します。数値が高くなればなるほど処理能力が高いと言えます。
UTMに搭載されているアンチウイルス機能を利用すると、個々のPCではなくシステム全体をカバーするマルウェア・ウイルス対策が可能です。アンチウイルススループットとはその機能が動作する際の処理速度を表します。
ファイアウォールはUTMが備える不正な通信を遮断するセキュリティ機能で、ファイアウォールスループットとはその処理速度を表します。bpsなどスペック値だけでなく実際のトラフィックも考慮する必要があります。
VPNとはネット上に仮想専用線を設定し、暗号化技術によりセキュリティレベルの高いネットワークを実現する機能です。VPNスループットはその処理速度を表します。
~20台でおすすめ |
~100台でおすすめ |
~200台でおすすめ |
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会社名 |
サイバーゲート |
コニカミノルタ |
アルテリア・ネットワークス |
初年度 |
【アプライアンス】 |
【アプライアンス】 224,840円 |
【アプライアンス】 |
サポート |
•電話サポート |
•遠隔操作サポート |
•遠隔操作サポート |
提供形態 |
アプライアンス
クラウド
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アプライアンス
クラウド
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アプライアンス
クラウド
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※金額はすべて税込み。2021年9月時点で「UTM」とGoogle検索してヒットした上位25社から、料金が表示されていて、UTMの対応規模のなかでもっとも価格が安い会社を選出。