UTMは購入する際に初期費用がかかるため、リース契約がよく利用されます。ここでは、リース契約のメリット・デメリットや、その他の契約方法との違いなど、企業がUTM乗り換え時に知っておきたい情報をまとめています。
UTMを購入すると決して安くはない導入費用がかかります。リース契約をすれば、物件価格にリース料率をかけた月額料金を負担していくだけなので、1回の支払額の負担を軽減できるというメリットがあります。新しいシステムを導入すると初期費用だけでなく、人件費やその他の設備投資も必要となるため、資金繰りも楽になります。
リース契約とはリース会社が物件を購入し賃借するかたちになるため、毎月のリース料はすべて経費扱いになります。それに対し、物件を購入すると減価償却しなければならず、償却分のみが損金計上となり全額経費とはなりません。またリース契約では所有権はリース会社にあるため、固定資産税がかかることがなく節税メリットもあります。
リース契約は税法上、原則として解約は認められていません。どうしても解約したい場合には残債分のリース料を一括で支払い、強制的に契約満了にするしかありません。また物件が故障するなどしてUTMなど物件を入れ替える場合は、リース契約も切り替えになりますが、新しい物件の月額リース料金に残債分が上乗せになります。
リース料の支払総額には金利や手数料、保険料、固定資産税にリース会社の利益も含まれるため、当然ながら一括購入した場合に比べると支払総額は高くなります。途中解約できないことも考えるとリース契約は短期使用の物品には向いておらず、システム商品など割高になっても中長期的に継続使用するものに適していると言えます。
リースの契約期間は対象とする物品の耐用年数に依存します。これは法定耐用年数と呼ばれ、減価償却資産として計上する際に使用されます。サーバーやネットワーク機器の耐用年数は5~6年のため、UTMもその契約期間が多いのです。
リース契約は長期間の契約を前提としていますが、短期間で成立する契約形態としてレンタル契約があります。UTMでも1年ごとの自動更新制の契約があり、利用機器をレンタルすることで流動性の高い利用を実現できます。
リース契約でUTMを導入すると契約期間が長いため、機器選びを失敗すると費用負担だけが残ります。短期間のレンタル契約なら自社に合ったUTMを探しやすく、新型の技術が搭載された機器への変更も容易にできます。
契約期間の短いレンタルの場合は途中解約して違約金が発生しても、リース契約のように残債額をすべて支払わなければならないことはなく、費用負担を安く抑えることができます。リースより気軽に利用できるのがメリットです。
レンタルはレンタル会社が持っているものを借りているだけですので、契約終了時は返却します。リースも所有権はリース会社にありますが、契約満了後は返却するか1年単位の再リースにして更新するか選択できます。
リース契約は耐用年数に応じたリース料率を物件価格に乗じた金額が月額料金ですが、レンタルは短期契約が可能な代わりにひと月あたりの料金が高く設定されています。そのため長期利用になるほど割高になってしまいます。
リース契約もレンタル形式で、1年更新契約もそれぞれメリット・デメリットがあり、絶対的にどちらがよいということはありません。将来のシステム乗り換えや解約のことを考えるのであれば、UTM導入の目的や会社の規模、トータルコストなどを頭に入れながら、会社としてどの選択が合っているか見極めることが重要です。
~20台でおすすめ |
~100台でおすすめ |
~200台でおすすめ |
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会社名 |
サイバーゲート |
コニカミノルタ |
アルテリア・ネットワークス |
初年度 |
【アプライアンス】 |
【アプライアンス】 224,840円 |
【アプライアンス】 |
サポート |
•電話サポート |
•遠隔操作サポート |
•遠隔操作サポート |
提供形態 |
アプライアンス
クラウド
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アプライアンス
クラウド
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アプライアンス
クラウド
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※金額はすべて税込み。2021年9月時点で「UTM」とGoogle検索してヒットした上位25社から、料金が表示されていて、UTMの対応規模のなかでもっとも価格が安い会社を選出。